見極める

おはようございます。 碧川翡翆です。

「彼が、以前は優しかったのに、最近冷たくなった…」

よく聞く嘆きですが
大抵そう言う人たちの言いたい「優しさ」って
自分を褒めてくれたりとか、自分を気遣ってくれるとか
自分にプレゼントをくれる。

そう言う程度のものです。

勿論、そういう優しさも不可欠ですが
それは本来、人間としての優しさではありません。

誰だって恋の始まりの頃は、相手の気を引こうと努力しますから。

セールスマンが商品を買って欲しいばかりに、客を持ち上げるのと同じです。

褒められたり、気を遣ってもらったりすれば
誰だって気分がいいかも知れません。

でもね、「自分を気分良くしてくれる」ということだけで
「この人は優しい人だ」と思い込んでいませんか?

「自分に優しくしてくれるから好き」といった程度の恋愛は
意地悪な言い方ですが、相手に飽きられてしまえば、それで終わりです。

相手の心ひとつにゆだねてしまうという、主体性のない恋愛はつまらないものですよ。

いずれ、相手の心変わりに怯え、嫉妬に苦しまなくてはならなくなります。

「愛するとは、互いに見つめあうことではなく、ともに同じ方向を見つめることである」とは、サン・テグジュペリの言葉です。

「私だけを見て!」というのではなく
「ともに歩いていこう」という関係こそ、人生のよきパートナーとなりえるでしょう。

一度、相手を自分と切り離して考え、ひとりの人間として、判断してみて下さい。

「自分をどう扱ってくれるか」とは関係なく
相手の人格を総合的に見て、それでも好きだと思うなら、その恋はおそらく長続きします。

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