シリアの友達
こんにちは。 碧川翡翆です。
不倫恋愛とは全然関係ない記事も
たまには書こうかなと思います。
実は一昨日。
シリアの内戦のニュースを見てシリアの友達の事を思い出しました。
私はOL時代、車のパーツを売買する会社の国際営業部で働いていました。
いわゆる貿易事務のお仕事です。
その会社には世界中の様々な国からバイヤー達が訪れていました。
アメリカ、ロシアといった大国から中東やアジアの小国まで様々な人種の方達が訪れ、自社で解体した国産車の中古パーツ等を買い付けに来るのです。
会社にはバイヤー専用の宿舎があり、彼等は一週間間から長い方で2,3か月ほど滞在し、目的のものを仕入れたら国に帰るという事を1年間に何回か繰り返す、という生活をしていました。
様々な国の方達と知り合う機会がありましたが
その中にシリアから来たバドルとムスタファという2人がいました。
私はアラビア語がわからないので、お互いカタコトの英語と日本語と、ジェスチャー等でコミュニケーションをとったり、日本語を教えたり、また、私自身がアラビア語を学んだりしていました。
とても気の良い2人で、よく買い物に連れて行ってあげたり、ゴハンを食べに行ったりしてたのを思い出します。
やがて私はアロマセラピストや整体師の修行の為に(私はセラピストとして独立するまではアロマセラピスト、整体師をしていました)退職したのですが、彼等は日本に来る度に電話をくれたり、有名なアレッポ石鹸を送ってくれたりと、退職してからも付き合いは続いていました。
しかし、シリアが内戦状態に入った2011年から連絡は一切無くなりました。
彼等が今どうしているのか、私には知る由もありません。
世界の紛争地域には23億3千万人の人が暮らしているそうです。
2015年の世界総人口が約72億人ですから、約3分の1の人達は何らかの戦禍に巻き込まれている計算になります。
よく人類の歴史は戦争の歴史といいます。
憎しみ合い
傷つけ合い
殺し合う
知恵と自我を持ってしまったが為に生態系の頂点に立ってしまった人類の悲しい業なのかもしれません。
自分で自分の生き方を選択できる幸せを私たち日本人は持っています。
しかし、彼等の中には選択の余地も無く、戦禍に巻き込まれ命を落としてしまう方もたくさんいるのだと思います。
優しかったバドルも、純粋だったムスタファも、もしかしたら銃を手に取り戦っているのかもしれません。
家を捨て、国を捨て、難民となっているのかもしれません。
とても悲しい事です。
私は日本という国に生まれた事を幸運に思います。
例え危うい均衡の上に成り立っている仮初めの平和だとしても、何気ない暮らしの中から小さな幸せを感じる事のできる、平穏な暮らしを享受できる事を幸福に思うべきでしょう。
自分の事しか考えられない自分を恥じる気持ちもありますが、自分や自分の大切な人達が命の危険に晒される日常に、私は耐えられそうにありません。
私は世界の平和を願います。
でも、私にできるのは祈る事だけです。
たかが72億分の1の小さな私です。
色々と書きましたが、結局自分にできるのは安全な場所からただ祈るだけ。
自嘲のような思いもありますが、それでもバドルとムスタファの無事を、世界の平和を祈ります。
どうか、世界が平和でありますように。
最後まで読んで頂いてありがとうございます。
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